著書紹介 重久俊夫著『西田哲学とその彼岸  時間論の二つの可能性』(晃洋書房)

2020/08/30 09:38
広報委員会

  

  

重久俊夫会員の著書のご紹介です。 

 

「西田哲学は禅体験の論理化であり、体験なくして理解することはできない。」「純粋経験とは、思慮分別の滅した無心の境地だ。」こんな思い込みが、西田哲学の理解を妨げてきたのではないでしょうか。西田幾多郎は、合理的に理解可能な一つの世界を描きました。その全貌を解読しつつ、「永遠の今の自己限定」という時間論を明らかにします。そしてそこから、西田哲学が封印した、インド仏教由来のもう一つの時間論が浮上します。時間が流れるとはどういうことか?時間は本当に流れているのでしょうか? 

 

(目次) 

第一部 西田哲学を解読する 

    第一章 西田哲学は汎神論か 

    第二章 すべての経験は純粋経験である 

    第三章 主観と客観の迷宮 

    第四章 創造的世界と「主体性」の問題 

    第五章 歴史的世界の時間と物理的世界の時間 

    第六章 西田哲学と宗教 

    第七章 総括と展望 ——汎神論をめぐる思想史的スケッチ 

第二部 西田哲学の彼岸へ 

    第八章 インド仏教における時間非在論 ——ナーガールジュナの世界 

    第九章 時間幻想 ——インド仏教との共鳴 

    第十章 仮想世界の起ち上がり ——〈日常〉と〈科学〉の現象学 

 

出版社:晃洋書房 

発売日:2020/8/30 

言語:日本語 

ISBN:ISBN978−4−7710−3384−9 

頁数:271頁 

価格:3,630円