小倉紀蔵『韓国の行動原理』 (PHP研究所)

2021/08/05 13:25
広報委員会

  

  

 日韓請求権協定に関わる報道に接して、韓国人の法意識に疑問を持つ人は少なくない。 

 著者は韓国は法よりも道徳にこだわる国だと説く。朱子学の影響で、韓国では道徳は敵を叩き潰すための武器になっている。また、韓国の前近代が王朝であり、日本の前近代が封建社会であったことの違いも大きいといえる。 

 道徳にこだわる社会であるために、民主主義という概念に対する捉え方も、日本と韓国では異なる。韓国における民主主義は、「道徳的社会を実現する」ためのシステムと見なされている。ただし「法を軽視する韓国の民主主義はレベルが低い」と考えるのは危険である。韓国の法曹的能力は高く、「法」に関する世界の最先端のトレンドに敏感である。その一方で、著者は韓国を国家と思わず、一つの「運動団体」と捉えたほうがよいと説く。 

 韓国の実像は、日本ではまだまだ知られていない。韓国を知悉する東アジア思想研究者が、この国を理解するための視座を提供する一冊である。 (PHPホームページより) 

 

出版社 : PHP研究所 

発売日 : 2021/7/16 

言語 : 日本語 

新書 : 216ページ 

ISBN-10 : 4569849989 

ISBN-13 : 978-4569849980