【NEW】比較文明学会 第35回大会プログラム

大会実行委員長 加藤 泰(東海大学)

2017/09/09 09:39
広報委員(宮嶋)

第35回比較文明学会大会 概要 

 

大会テーマ:「暴力と文明 —— 平和な世界のために」 

現在の世界の成り立ちとその中で生きる人間の在りようを深く理解することが文明研究に課せられているとするなら、そこから暴力の問題を省くことはできないでしょう。人間集団の生存の障害として他者を暴力によって排除し、あるいは利益をうるために他者を暴力によって支配する、そしてそうした暴力から逃れること、これらすべてが人間の生を否応なく形づくってきました。現在のわれわれは暴力をどのくらい克服できたのでしょうか。ノルベルト・エリアスは、暴力を抑制することが「文明化」であるとして、その「文明化の過程」を跡付けようとしました。しかし、ユダヤ人であるエリアスがこの研究を行ったのはナチスが権力を掌握し未曽有の暴力が生み出された時代でした。戦後、エリアスはどうして「文明世界」のただ中で「脱文明化」が生じたのか考え続けます。未だ冷戦の残影のもとにあり、核技術に取り巻かれ、テロの脅威に曝された世界に生きるわれわれにとって、エリアスの問いは決して終わってはいません。具体的で多様な人間の生が可能になるために、本学会はどんな応答できるのか、この大会において議論したいと思います。 

 

日 程:2017年10月28日(土)~ 29日(日) 

会 場:東海大学代々木校舎(東京都渋谷区富ヶ谷 2-28-4) 

大会実行委員長:加藤 泰(東海大学) 

大会実行委員会事務局 

〒151-8677 東京都渋谷区富ヶ谷 2-28-4 東海大学観光学部内 

第35回比較文明学会大会実行委員会事務局(窓口:本田量久) 

Eメール:jscsc35th@gmail.com 

 

【大会1日目 2017年10月28日(土)】  

10:00~12:00 役員会 (4005教室) 

 

13:00~ 受付開始(講堂前) 

       大会参加費:一般会員3,000円、非会員 参加費無料・資料代500円のみ)  

 

13:30~14:30 基調講演(講堂)加藤泰(東海大学)「暴力の記憶、暴力の克服」 

14:40~17:00シンポジウム1 「文明と暴力」(講堂) 

      司会:松本亮三(東海大学) 

      パネリスト:中牧弘允(吹田市立博物館)、加藤久典(中央大学)、 

             阿部珠理(立教大学)、大平章(早稲田大学) 

 

17:00~18:00 総会 (講堂) 

18:30~20:00 懇親会(会費:一般会員6,000円、学生会員3,000円)  

       非会員もご参加いただけます。 

 

【大会2日目 2017年10月29日(日)】  

9:00~ 受付開始 (講堂前) 

9:30~13:10 個人研究発表 

       部会1(4407教室、9:30~11:30) 部会2(4408教室、9:30~11:30) 

       部会3(4413教室、9:30~11:30)  部会4(4407教室、11:40~13:10) 

       部会5(4408教室、11:40~12:40) 

 

14:00~16:30 シンポジウム  

シンポジウム2「暴力を乗り越えることができるか」(講堂) 

      司会:横山玲子(東海大学) 

      パネリスト: 

      佐藤壮広(立教大学)、島田竜登(東京大学) 

      金子晋右(佐賀大学)、犬塚潤一郎(実践女子大学) 

 

会員による個人研究発表——10月29日(日) 

部会1 支配と暴力——平和を求めて座長:加藤泰(東海大学)4407教室9:30~11:30 

 宮嶋俊一(北海道大学大学院文学研究科)「宗教と暴力をめぐる一考察」 

 金子晋右(佐賀大学経済学部)「葉隠武士道と平和文明の構築」 

 安達未菜(東海大学大学院)「近代国家形成における言語政策と地域復興運動の関係性 

——支配と被支配の構造分析を中心に」 

 小林雅博(立教大学大学院)「暴力の概念について——ベンヤミン<暴力批判論>を中心に」 

 

部会2 日本文明と諸文明の比較座長:赤坂信(千葉大学)4408教室9:30~11:30 

 平澤和夫(元白鴎大学講師)「<台風体質>と<闘争体質>——歌のこころとメンタリティに係わる日米比較」 

 野中亜紀(中部大学大学院)「古代エジプト新王国時代の音楽研究の一視点——カイロノミー(指揮法)を中心に」 

 梅原宏司(近畿大学文芸学部講師)「戦後の<文化国家>は、欧米文明とどのような関係にあったのか」 

 石神豊(東洋哲学研究所)「トインビー宗教観の現代性——哲学的側面からみる」 

 

部会3アジアの諸文明と共存への努力座長:村瀬智(大手前大学)4413教室9:30~11:30 

 末武透(日本未来研究センター)「インド古代思想と牛との共存文化」 

 神出瑞穂(科学技術・生存システム研究所)「インドにおける「異教徒共生型生存システム」とその文明論的意義」 

 岡山奈央(東海大学大学院)「東南アジアにおける民族観光の今昔——非日常から異日常へ」 

 服部泰(東海大学)「東南アジアの観光に見る多民族共生の可能性」 

 

部会4 文明のあり方を求めて座長:松本亮三(東海大学)4407教室11:40~13:10 

 星野克美(多摩大学名誉教授)「<生存文明・残存文明>の展望」 

 犬塚潤一郎(実践女子大学)「環境との関係性、認識と責任——視覚技術と表現の問題性」 

 岸下卓史(立教大学)「メキシコにおける先住民的帰属の歴史的考察」 

 

部会5 文明の多様性座長:横山玲子(東海大学)4408教室11:40~12:40 

 鷹取勇希(東海大学国際教育センター)「TED Talksにおけるコメント分析——言語的・文化的多様性保持をとおした<多様な人間の生>の観点から」 

 林正博(東京都市大学知識工学部情報通信工学科)「ヴァイキングに関する比較文明論的考察」