三浦伸夫(ほか4人との共著)『科学機器の歴史:望遠鏡と顕微鏡』

2015/08/24 12:44
広報委員(梅原)

科学的な概念や世界像の転換に偏りがちだった従来の科学史に対し、そうした転換を支えた「物質的」基盤たる科学機器の歴史に光を当てる。 

ISBNコード978-4-535-78792-6 

発刊日:2015年6月 

判型:四六判  

ページ数:208ページ 

目次: 

序 章 科学機器の歴史——検討の方法について……塚原東吾 

 科学機器を取り上げる理由:概念を支えたモノ 

 人間の感覚の拡張と可視化、ガリレオの科学革命 

 科学史的な観点:二つの「I(アイ)」 

 科学の物質的な基盤 

 科学哲学者の分析 

 科学の移動・越境による新展開:各論文のポイント 

第1章 数学器具としての比例尺の成立と伝搬……三浦伸夫 

 はじめに 

1 ウルビーノ学派と科学器具 

2 比例尺の種類 

3 比例尺の成立 

4 ガリレイ『幾何学的軍事的コンパス』 

5 発明をめぐる優先権問題 

6 比例尺の原理と応用 

7 ヨーロッパにおける比例尺の変容 

8 東洋への伝搬 

第2章 フックの科学的業績と実験機器の技術的起源……中島秀人 

 はじめに 

1 天文学者としてのフック 

2 フックの天文観測 

3 長大望遠鏡とフック 

4 精密天文観測のための器具 

5 ニュートンの反射式望遠鏡とフック 

6 フックの科学上の寄与 

7 ロバート・フックの実験観測機器の起源 

第3章 17~18世紀オランダ科学における望遠鏡・顕微鏡・科学機器 

——エージェントとしてのオランダ科学……塚原東吾 

 はじめに 

1 オランダのエージェント性 

2 一七世紀、望遠鏡から顕微鏡へ:顕微鏡の技術的問題とオランダの「視線」 

3 オランダ一八世紀の科学機器:ニュートン主義の普及 

4 まとめ 

第4章 望遠鏡つき四分儀と子午線測量の歴史——地図作成からメートル法まで……隠岐さや香 

 はじめに 

1 前史:測量器具の歴史と一七世紀の望遠鏡製作 

2 ジャン・ピカールと「望遠鏡つき四分儀」による「地球の大きさ」の計測 

3 カッシーニ全土地図計画と王立天文台の器具 

 おわりに 

第5章 望遠鏡伝来と長崎……平岡隆二 

 はじめに 

1 初伝来とその背景 

2 国産化のはじまりと長崎 

3 御用目鏡師・森家とその系譜 

4 小結