小西賢吾『四川チベットの宗教と地域社会 宗教復興後を生きぬくボン教徒の人類学的研究』

2015/07/23 17:13
広報委員(宮嶋)

出版社:風響社 

出版年月日:2015/02/20  

ISBN:9784894892101  

判型・ページ数:A5・374ページ  

定価:本体5,000円+税  

 

目次 

まえがき 

序章 

 一 本書の目的 

 二 二一世紀初頭における「伝統文化」と宗教のゆくえ 

 三 改革開放後中国の宗教動態 

 四 ボン教研究の展開と僧院の民族誌 

 五 調査の概要 

 六 本書の構成 

第一章 シャルコクの人びと 

 一 シャルコクの歴史的背景 

 二 村の暮らしと僧院 

 三 経済発展と生業の変容 

第二章 シャルコクにおけるボン教の輪郭 

 一 チベットの「伝統宗教」としてのボン教 

 二 シャルコクにおけるボン教の展開 

 三 僧侶と世俗社会の関わり 

第三章 僧院の再建とその社会経済的基盤 

 一 混乱期のS僧院 

 二 S僧院の再建と僧院ネットワーク 

 三 破壊と復興を生きぬいた僧侶 

 四 復興からさらなる発展へ 

第四章 現代を生きるボン教僧侶たち 

 一 僧院組織の運営 

 二 僧侶教育の現代的展開 

 三 「僧侶として生きること」の多様性と結節点 

第五章 年中儀礼が生み出す共同性 

 一 僧院の年中儀礼 

 二 「マティ・ドゥチェン」の構造と意味 

 三 儀礼を支える経済基盤 

 四 僧侶による儀礼の場の形成 

 五 宗教舞踊チャムの継承 

第六章 人びとを巻き込む宗教実践 

 一 ゴンジョの活性化 

 二 参加者と家族 

 三 反復が生み出す達成感と一体感 

 四 講話が示す価値観 

 五 身体に刻み込まれる修行 

 六 高僧の求心力 

第七章 チョルテンの建設が結びつけるもの 

 一 ボン教におけるチョルテン 

 二 チョルテンの構造と納入物 

 三 村の事業としての建設 

 四 建設の場の成り立ち 

 五 チョルテンの意味の重層性 

終章 

 一 社会主義体制下での宗教の存続 

 二 社会変容の中で宗教がつなぐ共同性 

 おわりに 

あとがき 

参照文献 

付録:用語・地名・人名解説 

索引 

 

内容説明 

社会主義のイデオロギー、市場経済や消費文化、科学技術が押し寄せ、急速に社会が変容する中、今も人々を惹きつけるボン教。破壊と復興を経た現在の宗教実践過程から、存続のメカニズムを描き出す