東方出版、2012年
内容
ブルガリアの社会主義期からポスト社会主義期にかけて、ヨーグルトをめぐる様々な言説の生成と展開をたどりながら、伝統的な食品であったヨーグルトが、日本での受容を経て国民表象へと変化していく過程を明らかにする。バルカン半島の小国家、ブルガリアがソ連やEU の「衛星国」として軽視されてきた歴史を背景に、ヨーグルトを架け橋とした日本との繋がりを通して、自民族的な世界観を形成してきた経緯をたどる。