99回月例研究会のお知らせ

2014/05/27 19:48
広報委員(宮嶋)

 

 

 

 

演題:郊外の風景 文明・文化の表象としての風景 

講演者名:中島直人(慶應義塾大学准教授) 

 

かつて郊外の風景は都市に住む人々による行楽の中で発見された。それは、人間と自 

然とが一体化したある一つの文明が構築したコスモスといえよう。都市の近代化は、 

郊外の風景に「郊外生活文化」創造という役割を与え、そこでは住民による風景の創 

出が試みられた。しかし、戦後に勢いを増した都市化は郊外に文化的成熟の時間を与 

えることを許さず、設計空間としての団地、ニュータウン、そして、それらの周囲で 

は、次第に「郊外化」の風景、設計者さえ不在の風景が広がっていった。こうした過 

程で消えていった風景への関わりの回復こそが、これからの郊外を考える一つの論点 

となりうるだろう。