比較文明学会第99回月例研究会

2014/05/28 21:20
広報委員(宮嶋)

 

演題:郊外の風景 文明・文化の表象としての風景 

講演者:中島直人(慶應義塾大学准教授) 

 

日時:6月22日(日)15時~ 

場所:立教大学12号館2階会議室 

 

かつて郊外の風景は都市に住む人々による行楽の中で発見された。それは、人間と自 

然とが一体化したある一つの文明が構築したコスモスといえよう。都市の近代化は、 

郊外の風景に「郊外生活文化」創造という役割を与え、そこでは住民による風景の創 

出が試みられた。しかし、戦後に勢いを増した都市化は郊外に文化的成熟の時間を与 

えることを許さず、設計空間としての団地、ニュータウン、そして、それらの周囲で 

は、次第に「郊外化」の風景、設計者さえ不在の風景が広がっていった。こうした過 

程で消えていった風景への関わりの回復こそが、これからの郊外を考える一つの論点 

となりうるだろう。 

 

講演者の専門分野と簡単なプロフィール: 

専門は都市計画、都市デザイン、都市史。1976年東京都生まれ。東京大学工学部都市 

工学科卒、同大学院修士課程修了。博士(工学)。東京大学大学院助手、助教、 

イェール大学客員研究員、慶應義塾大学専任講師を経て、2013年4月より現職。 

 

主な著作: 

・『都市美運動 シヴィックアートの都市計画史』(東京大学出版会) 

・『都市計画家石川栄耀 都市探求の軌跡』(共著、鹿島出版会) 

・『建築家大?正人の仕事』(共著、エクスナレッジ)