中川久嗣『ミシェル・フーコーの思想的軌跡 〈文明〉の批判理論を読み解く』

2013/07/02 22:08
広報委員(宮嶋)

 

中川久嗣著 

『ミシェル・フーコーの思想的軌跡 〈文明〉の批判理論を読み解く』 

東海大学出版会、2013年 

ISBN978-4-486-01972-5 C3010 226頁 A5判  

定価3150円(税込) 2013年06月20日  

 

■目次 

はじめに 

第一章 『狂気の歴史』と思考の可能性 -フーコー・デリダ論争をめぐって 

 一 『狂気の歴史』とフーコー・デリダ論争 

 二 デカルトの『省察』とデリダによるフーコー批判 

 三 省察のプロセスと狂気の排除/神の存在証明をめぐって 

 四 沈黙の考古学 

 五 テクストの「外」と他者の問題 

 六 おわりに 

 

第二章 『言葉と物』における他者の思考について 

 一 『言葉と物』をめぐって 

 二 同一者の思考 

 三 表象の秩序から時間の秩序へ 

 四 思考されぬものとしての他者 

 五 他者の思考 

 六 われわれ自身の存在論 

 

第三章 『知の考古学』における言表/言説の実定性について 

 一 「実定性」の概念 

 二 言表/言説について 

 三 ドレイフィスとラビノウのフーコー批判 

 四 外在性 -他者の力 

 五 力の考古学から権力の系譜学へ 

 

第四章 『知への意志』から『快楽の活用』へ 

  -フーコーの「自己の倫理」の問題系と「権力-知」批判 

 一 自己の倫理の系譜学 

 二 自己との闘い 

 三 自己の支配と他者の支配 

 四 権力-知 

 五 西洋文明の同一性 

 

第五章 ローマ帝政期における自己への配慮と批判的知の問題 

  -古代倫理をめぐるミシェル・フーコーの比較研究について 

 一 『快楽の活用』と『自己への配慮』 

 二 ローマ帝政期の自己認識 

 三 ローマにおける批判的自己認識 

 四 ストア派へのまなざし 

  

第六章 ミシェル・フーコーの批判理論 -いわゆる規範的問題をめぐって 

 一 批判的思考の立場 

 二 オルターナティヴの欠如? 

 三 自己からの離脱 

 四 他者への侵害 -認識の力と罪 

 

第七章 ミシェル・フーコーの比較文明論 -境界からの批判的思考の可能性について 

 一 前期 -エピステーメーとアルシーヴ 

 二 後期 -権力システムとしての文明 

 三 比較の視点 

 四 境界と批判 

 五 おわりに 

 

注 

あとがき 

索引