比較文明学会第22回大会プログラム

2004/07/08 09:46
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比較文明学会第22回大会プログラム 

 

大会シンポジウムテーマ: 「環境と文明の未来」 趣旨 

あらゆる生物は環境との相互関係のなかで存在している。しかしながら、とりわけ人類が築いてきた文明は、環境の利用とそれへの影響の規模において、他の生物の比ではない。実際、人類はその誕生以来、他の霊長類と較べても比較にならないほど、加速度的に、周囲の環境への認識を深め、かつ広げ、利用の範囲を拡大してきた。特に、文明発展の画期である。農耕・牧畜の開始と、18世紀に始まる産業革命とは、環境との、たいへん大きな相互関係をもったものといえよう。 

今回の大会は北九州市立大学で開催されるが、北九州は、日本における産業革命の重要な拠点の一つとして、1901年に八幡製鉄所が操業を開始したところである。北九州市民が環境問題に関心が深いのは、このことと無縁ではない。そこで私たちは、20世紀初頭に産業革命の拠点の一つとなったこの地で、100年後の21世紀初頭に、「環境と文明の未来」について考察するのは、意義のあることではないかと考えた次第である。 

シンポジウムでは、過去における環境と文明との関係を踏まえつつ、現在の問題のありようを明確にしたい。その上で、未来の環境と文明との関係にはどのような可能性があるのかを、さまざまな角度から探ってみたいと思う。その際、環境と文明との問題は、地球のみにとどまらないであろう。なぜなら、前世紀の半ば以来、人類は地球外空間へも展開を始めたからである。必然、「環境と文明の未来」の考察には、宇宙史における地球文明という観点をも考慮した議論が期待される。すなわち、今回のテーマは、環境と文明の問題を、過去、現在、未来にわたって、巨視的に考察することがねらいである。 

 

1.大会テーマ:「環境と文明の未来」 

今回の大会が行なわれる北九州市立大学は、20世紀初頭から重工業都市として発展してきた北九州市にあります。そのような背景から、当地では、環境問題にひときわ強い関心が抱かれてきました。そこで、上記のようなテーマを設定した次第です。世界の諸文明の過去と現在を、環境との関係から考察して問題を明確にし、文明の未来の可能性を探ろうとするものです。 

2.日時:2004年10月1日(金)〜3日(日) 

3.会場:北九州市立大学(〒802?8577 北九州市小倉南区北方4?2?1) 

4.参加者会費:3,000円(基調講演、シンポジウムは一般市民向け公開) 

 

5.日程、会場: 

10月1日(金):「宗像大社および“みあれ祭”視察会」(吉村作治早稲田大学教授による解説) 

別紙スケジュール表をご参照ください。 

10月2日(土): 

10:00〜11:30 役員会(E703会議室) 

11:00〜        受付開始 

12:10〜12:45 開会式、総会(C401教室) 

13:00〜14:30 基調講演(A101講堂) 

演題:「東アジア文明の語るもの」 

講師:梅原猛 国際日本文化研究センター顧問・名誉教授 

14:40〜17:10分 シンポジウム(A101講堂) 

テーマ:「環境と文明の未来」 

コーディネーター:安田喜憲 国際日本文化研究センター教授 

パネリスト:川勝平太 国際日本文化研究センター教授 

松井孝典 東京大学教授 

松本健一 麗澤大学教授 

吉村作治 早稲田大学教授 

コメンテーター:服部英二 ユネスコ事務局長官房特別参与 

18:00〜20:00 懇親会 「ステーションホテル小倉」(JR九州小倉駅 会費6,000円) 

※「無法松の一生」で有名な小倉祇園太鼓の実演があります。 

 

10月3日(日): 

9:00〜12:00 一般研究発表(C301教室・発表は質疑を含め1件30分以内) 

発表 A1 座長 伊津信之介(東海大学福岡短期大学) 9:00〜10:30 

1.『近代自然観とその問題についての比較思想的考察??山岳を媒介として」 

藤原ゆり子(日本山岳文化学会) 

2.『イルカを「食べる」文化・「食べない」文化?新田時也(東海大学) 

3.『アフリカの食文化に関する文明論的考察」小川了(東京外国語大学) 

 

発表 A2 座長 松本亮三東海大学) 10:30〜12:00 

1.『先住民環境思想と21世紀文明への貢献阿部珠理(立教大学) 

2.『中国における近代化と環境?「緑の文明」を目指して汪義翔(麗澤大学) 

3.『イギリスにおける環境的価値観の変容と未来中村茂徳(萩国際大学) 

 

12:00〜12:45                   昼食  

 

12:45〜15:15 一般研究発表(発表BはC302教室) 

発表 A3 座長 日置弘一郎(京都大学・国立民族学博物館) 12:45〜13:45 

1.『現代ロシアのナショナル・アイデンティティと「第二次チェチェン戦争』宮川真一(創価大学) 

2.『ネーションの可能性平田一郎』(関西外国語大学短期大学部) 

 

発表 B1 座長 服部研二(香蘭女子短期大学)   12:45〜13:45 

1.『上洛」という言葉と古代日本における中華意識の形成』川本芳昭(九州大学) 

2.『胡蝶の夢』における司馬史観の深まり??小国オランダと幕末日本の比較文明学的な考察』高橋誠一郎(東海大学) 

 

発表 A4 座長 澤野雅彦 (九州国際大学)   13:45〜15:15 

1.『二〇世紀を回顧する??シュペングラーの文明論と国際政治論再読』葛谷彩(京都大学) 

2.『文明を読み解くための翻訳』池田年穂(共立薬科大学) 

3.『デジタル文明時代の博物館』伊津信之介(東海大学福岡短期大学) 

 

発表 B2 座長 前田芳人(西南学院大学)   13:45〜14:45 

1.『小崎弘道と李商在」??日韓初期プロテスタントの担い手である「士」の比較考察』李貞植(常磐大学) 

2.『日本における文明開化と観光政策』朝水宗彦(立命館アジア太平洋大学) 

 

15:15 閉会式(C301教室) 

 

交通のご案内 

交通: 

JR小倉駅よりモノレール(約10分)、競馬場前(北九州市立大学前)下車(徒歩5分)。 

羽田空港より、1日4便。空港から北九州市立大学まで、タクシーで2,000程度。 

福岡空港から高速バスにて、み三はぎの萩野下車(80分前後、運賃1,000円)、上記モノレール乗り換え。または、福岡空港からJR博多駅まで地下鉄(5分)、新幹線にてJR小倉駅まで(20分弱)。